2010年 02月 23日
Teslim Balogun Stadium(テスリム・バログン・スタジアム)
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ナイジェリア・ラゴスにある Teslim Balogun Stadium(テスリム・バログン・スタジアム)。
ラゴスで最も治安が良いとされるヴィクトリア島から、北北東へ7~8キロくらいに位置します。
公共の交通手段としては、「タクシー」、「LAGBUS(日本のバスと同じようなもの)」、「乗り合いバス(ワゴンカーで同じ方面に行きたい人を集うスタイルのもの)」、「オカダ(バイクタクシー)」等がありますが、2009年10月の時点では、いずれも日本人が利用することはお薦めできません。
タクシーは、往路はホテルで呼んでもらえば良いと思いますが、帰りにつかまえることが非常に困難です。(試合後、外でタクシーが待っているわけではなく、仮に「試合後、迎えに来て」と往路のタクシーに頼んだとしても、すっぽかされたり、雑踏の中で会えない可能性があるでしょう。)
バスは、物を盗まれたり、多少怪我をすることが覚悟できていて、なおかつ、ラゴスの土地勘があり、現地語(一応英語ではありますが、訛りが強く、「部族語か?」と思うことも多々あり)がわかる人なら、利用しても良いと思います。
オカダは、普通の日本人が乗ったら、ほぼ確実に振り落とされるか接触事故で怪我をするので、やめた方が良いと思います。交通量に対して、信号が極めて少なく、いつも大渋滞の起きているラゴスでは、車もバイクも、急発進・急ブレーキが当たり前ですが、このバイクタクシー、客はどこにもつかまっておらず、おのれのコアマッスルのみでバランスを取っています。(彼らのバランス感覚は、恐ろしいものがあります。ものすごくたまーーに、後部座席の後ろにちょろっとバーがついているタイプのバイクがあって、そこに片手でつかまっている人はいましたが。)
また、車両同士の距離もめちゃめちゃ近いので(1cmでも開けば、すり抜けようとする感じなので)、運転手との息が合わないと、他の車両と接触すること必至。(乗馬のようやね。)
実際、現地でも、オカダ同士の接触事故で、地面にのたうちまわっている人々を見ました。
ちなみに小生は、現地旅行会社にアテンドとドライバーを頼み、言ってみれば自家用車風にスタジアムへ向かったのですが、とにかく渋滞に巻き込まれ、時間がかかります。
■2009年10月24日(土)は、ヴィクトリア島にあるホテルに14時に迎えに来るよう指示して、実際に迎えに来たのが14時20分頃。スタジアムに到着したのは、15時10分頃でした。
■2009年10月27日(火)は、ヴィクトリア島にあるホテルに14時に迎えに来るよう指示して、実際に迎えに来たのが14時50分頃、スタジアムに到着したのは、15時55分頃でした。
(週末より、ウィークデーの方が渋滞が激しいのでご注意を。)
また、試合当日、小生を迎えに来る前に、旅行会社の方でチケットを買いに行っていたので、小生自身はスタジアムでチケットブースに並ぶ必要はありませんでしたが、かなり長蛇の列ができていました。入場の際のボディチェック・荷物検査も3回ほどありますので(ナイジェリアの国内リーグでどの程度やっているのか不明ですが、FIFA主催の試合だとこのくらいはあるでしょう)、スタジアムへの移動も、チケットの購入も、すべて自分でやろうとする方がもしいらっしゃるならば、時間には充分すぎるくらいの余裕を見た方が良いと思われます。
★スタジアム周辺は、女性が無料で使えるようなトイレは、見当たりませんでした。レストランやカフェもありませんし、その辺の兼ね合いは自分で見てくださいね。
ちなみに、往路1時間かかる道のりですが、復路は15分ほどで着きました。
(長蛇の列は、こんな↓様子。近くをダフ屋がうろついていますが、本物のチケットを売っているのかどうか、わかりません。)
スタジアムで一番安全そうなエリアは、メインスタンド(大通りとは反対側)のKゲート、Lゲート、Mゲートで(Lゲートは、関係者やプレス専用の席かもしれません)、今回のチケット代はMゲートで1,500ナイラでした。
一見、バックスタンドやゴール裏でも大丈夫そうに見えてしまいますが、あくまで地元民だからこそなじんで見えるだけで、あの中に、黄色い肌で髪型も着るものも異なる人間が一人ぽつんといたら、カモになること間違いなしなので、勘違いは禁物。
Mゲートは、このように↓ゴール裏のエリアとは、鉄柵で仕切られていて、また、通路も物理的に繋がっていないので、変な輩がいたずらに進入してくることはできない構造です。
■案内係のスタッフ以外、女性は皆無に近いくらい、いませんでした。ナイジェリアでは、「女性はテレビでサッカー観戦はするけれど、スタジアムには来ないもの」だそうです。
■メインスタンドには、売店はなく、物売りも来ませんでした。売店はバックスタンド側に、ありました。スナック程度は売られています。水はペットボトルで、キャップを外してあれば持ちこめます。(キャップがあると、チェックの際に地面に投げ捨てることになります。日本人には、ちょっと抵抗のある行為ですが。)
■Mゲートのトイレはきれいでした。ちゃんと紙も備わってます。(とはいえ、不測の事態があるといけないので、持参されることをお勧めしますよ。)
トイレについては、モルンビーとかサンジャヌアーリオとか、ブラジルが意外ときれいだったりしますが、それと同様に、ちょっと驚きでした。
ただ、問題がありまして、男性がちょいちょい入ってきます。一応、入り口には、「Female」の掲示はあるのですが、目につきにくいのか、識字率の問題で読めていないのか、それとも、もともと女性がスタジアムにはいないので気にしていないのか…。
個室はちゃんと鍵がかかるし、ばったりでくわしても、笑顔で「ここ女性用だよ」と言えば、「あー、ごめんよー」くらいな感じで去って行きますけど。
ちなみに、ナイジェリアでは、人が見てようがお構いなしに、そこここで立ちションしてます。そういう感覚かもしれません。笑
■周辺環境
スタジアム周辺は、スラム街です。
サンジャヌアーリオに行ったことのある方は、同じような様子だと思ってください。
[追記]
テスリム・バログン・スタジアムのすぐ東側に、1999年に日本がワールドユースで準優勝した時の会場である国立競技場がありますが、今は使われていないとか…。
by cancha
| 2010-02-23 23:41
| ナイジェリア・テスリムバログン